小学校へ通っているお子さんのことを考えるときには、まず友達関係がうまくいっているのかが気になりますよね。
「毎日、元気よく学校のみんなと仲良く過ごしてもらいたい!」
「楽しく明るく学校生活を送ってもらいたい」
親の気持ちは、知らずしらずのうちにこのようになっていませんか?
実際は
- 小学校で友達といっしょに遊んでいる話を聞かない
- 登下校はいつも一人のことが多い
- 放課後も、誰かと遊ぶ様子がない
といったお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家の子どもたちも、それぞれ性格は違うもののどちらかというと二人とも一匹オオカミタイプ!?で、登下校は基本、友達と約束はしていません。
2人とも小学4年生ぐらいになると、ちらほらと気の合う子がわかるようになってきて、たまに声をかけたり、かけられたりしながらいっしょに帰る子もできたみたいです。
しかし、基本は一人のことが多いです。
上の子のときには、すべてのことが親もドキドキでいちいち心配になってしまっていました。
下の子の場合には、上の子での友達関係の成長過程を見ていたので「下の子が小学校へ入ってからは気をもまなくても大丈夫かな」と自分では思っていたのですが、学校で友達と遊んでいる話を聞くことがないと、やはりそれなりに心配にはなりました。
このことを振り返ってみると
「親の感情は子どものタイプや成長に関係なく、一般的と世間で言われている状況にならない限り、不安になるものなのだなぁ」
と感じています。
今回は小学生で友達がいない子に対して心配になる親御さんに向けて
- 友達のいない子の特徴とは
- 友達のいない子に親ができることとは
- 子どもの個性について
- 子どもの成長速度の違いについて
- 親の感情の問題について(親が心配する気持ちの原因について)
についてお伝えしますね。
その理由がわかれば、むやみに心配するのではなく今、親ができることは何なのかが見えてきますよ。
友達がいない子の特徴とは
自分の子がもし、友達がいない場合は
「なぜ、うちの子だけひとりなの?」
と心配になりますよね。
しかし実際には、親が自分の子にしか目がいっていないだけで、クラスや学年、その学年だけでなく学校内、もっと言えば、自分の子どもの頃だって、何人もの同じようなタイプの子は思い当たるのではないでしょうか?
私がうちの子も含め今まで出会ってきた、友達がいない子の共通する環境や気質の部分をまとめてみました。
友達がいない子の特徴は
- マイペース
- 頑固
- 我が強い
- 負けず嫌い
- 以外に積極的
- ものごとを深く考える
- マイワールドを持っている
- 幼少期から年上の人との交流が多くある子(兄弟姉妹、近所の知り合いで年上の人、兄弟姉妹や親などの知り合い、家が商売や事業をやっているなど)
こういったいくつかの共通点があるように感じます。
この特徴は、とくに我が家の下の子にも結構、当てはまるんですよね。
ママ、なにか言った??
う、ううん。いや、何でもないよ~
この記事を最後まで読んでいただければ、本当の原因はそれだけではないことに気づくと思います。
そして、自分の子どもに友達がいないことで悩む必要がないことも。
それではまず、友達がいない子の特徴をひとつずつ詳しく見てみましょう。
マイペース
マイペースというのは、行動する際には自分のルールがあるんですよね。
そこに誰か他の人がいても、どうしてもの必要がなければ相手のやり方やルールに合わせることはしない。
学校の授業などでグループ学習する場合には、協力し合ってすることはできます。
何か目的がある場合には、問題なく周囲を見渡せて思いやりを持った行動はできるんです。
一般常識やルールを教えるのはけっこう大変で、屁理屈のようなことを言って自分が納得するまで反論してきます。
マイペースさは○○に活かそう
どんな理不尽なことにも屈せず、自分なりの道徳と正義を貫く強さがあります。
親ができることは?
人としてのお手本になるような歴史上の偉人や社会で起こっていることなど、たくさんの本を読めるようにしてあげる。
具体的には
・図書館へこまめに連れて行く
・子どもが興味を持ちそうな歴史や偉人の本をリビングの本棚に置いておく
・小学生新聞をとるようにするなど
です。
頑固
こうだと思ったら、自分の非を認めることがなかなかできません。
マイペースさも関連して、自分の中のルールに載っていないことに関しては受け入れようとしないときがあります。
その場合にはウソをついてまでも自分が正しいと主張をし、自分の考えを通そうとするときも。
頑固さは、心の成長が進んでくると少しずつ妥協することの大切さも理解できるようになります。
それまでは、その気質をうまく活かしていきましょう。
頑固さは○○に活かそう
頑固であることは、何か困難なことがあっても自分の意思を通そうという粘り強さがあることなんですよね。
頑固な人は、自分で決めたことに関しては何としてもやり遂げようとします。
そのペースはゆっくりかもしれませんが…。
やる気さえ続けば、とにかく真面目にひたむきにやり通すことができます。
親ができることは?
①やる気を継続させる工夫
②モチベーションを上げるきっかけを理解する
③本人が楽しんでできるパターンをつかんでおく
の3つのことです。
我が強い
我が強いとは、自分の意志を持っていて自己主張したい気持ちが抑えられない感じですよね。
我が強い場合、同じように我が強い人が近くにいた場合に気持ちが抑えられずに衝突し、ケンカが起こりやすくなります。
自己主張できることは良いことですが、気持ちが抑えられないのが困ってしまうところです。
我が強いところは○○に活かそう
いつもよく考えて自分のしっかりとした意志を持っているということは自分の芯がブレないということでもありますよね。
芯がブレないことは大人になってもとても大切なことだと思います。
自分なりの芯があるということは、物事を日々、自分で判断し生きていくうえでは迷いが少なくて済みます。
たとえ、その判断によって失敗があったとしても、他の人のせいにしたり誰かを責めるようなことはないんですよね。
なぜなら、自分で決め判断しているからです。
自分の意志に間違いがないし自分を信頼している心があるのはとてもよい事ですよね。
子どものうちは、まだ、経験や知識が少なく、より良い選択肢が見えていない場合があります。
大人は良い選択肢をそのまま、教えたくなりますよね。
我が強い子は
「親に言われるのではなく自分で見つけ考え自分で解決したい」
そういう気持ちが非常に強いんです。
「失敗してもいい」という前提で、さまざまなことにチャレンジさせてあげる。
負けず嫌い
いいか悪いかは別として、何かと比較して
- 自分が優位でいること
- 誰にも負けなくない
- 誰かに認めてもらいたい
という気持ちが人一倍強いんですよね。
どこかで、周囲の人に対抗意識を持ってしまっていることがあります。
自分に興味がないことまで、勝ち負けや誰かに認めてもらい思いのためだけに頑張ろうともします。
ときには、身体がついていかずに
- 不機嫌になる
- 体調を崩す
なんてことも起こります。
負けず嫌いなところは○○に活かそう
負けず嫌いな人は、人がしたがらないことも進んで頑張って成果を出すこともできます。
ある意味、とても頑張り屋さんなんですよね。
承認欲求のためだけに頑張ると結果が出ても満足できず消耗していってしまうので、自分なりの別の目的や楽しみに負けず嫌いを発揮していきましょう。
親ができることは?
心と身体を休めるために「休憩する時間」をつくる。
過集中しやすいので「睡眠」「食事(栄養)」「運動」などの体調管理を整え、本人にも体調管理の大切さを意識させる。
意外に積極的
誰もやりたがないことをとくに嫌がらず自ら手を上げ引き受けたりします。
なかには「いいカッコばかりして」「目立ちたいだけなんじゃないの」と思う人もいるかもしれませんが、本人はまったく気にする様子はありません。
むしろ、親が周囲からの目を気にしすぎていることで子どもに「あまり自分ばかりやろうとしない方がいいんじゃない?」と言ってしまうことの方が子どもには悪影響のように感じます。
普段は、自己主張しないように見えて、ちょっとしたときに自分の意見をしっかり言うことがあるので、周囲の人はびっくりすることがあるんですよね。
発表や人前に立つときには、意外と緊張しないみたいです。
その理由は
それとも
どちらともかもしれませんね。
積極的に行動するということは、目立つことでもあるんですよね。
「出る杭は打たれる」という言葉があるようなことは、実際に大人の社会でもよくありますよね。
意外に積極的なところは○○に活かそう
いつもは、周囲をよく観察していて「これは!」というときには迷わずに行動ができるのは、素晴らしいですよね。
人によっては人とは違うことをするのは、けっこう勇気がいることなんですよね。
同じ場所にいる人たちの中でみんなが同じ役割をしても、作業をするときや目的を達成する場合には偏ってしまい前に進まないこともありますものね。
日頃からよく周囲をしっかりと観察しているからこそ、その場に足りない役割や自分にできそうなことに、いち早く気づきます。
ここぞというときには、周囲を気にせずに行動できる行動力は他の人にはない魅力ですよね。
初めから周囲の大人が子どもを守るのではなく、自分の力を思う存分、試させてあげましょう。起こってもいない心配などせずに、何かがあればそのときにサポートしていきましょう。
物事を深く考える
物事を深く考えるとは、一つのこと、もしくはそのことに関連することについて深く思いを巡らせている時間が多いんですよね。
ほとんどの人がたいして気にならいことに関しては
「まっ、そんなものかな」「そういうものでしょ」
と、あまり知らないことも気にせずやり過ごすことが多いですよね。
しかし、そういったことまでも、自分が気になったことであれば
と考えずにはいられないんですよね。
気になっている人にとっては重要なことでも、そうでない人にとっては時間のロスだと感じるわけです。
「もっと楽しい興味のあることに時間を使いたい」
世間的にはそういう人が多いので、ときにはちょっと面倒だと思われることもあるのかな。
親ができることは?
子どもが知りたいと思うことには、とことん深掘りすることに付き合ってあげましょう。
たとえ、くだらないようなことでもです。
なんの脈略もなく突拍子もないことを言うときにも、いっしょに相づちを打つだけでもいいんですよね。
本人は話すことで頭の中が整理されて必要な情報を自分で見つけようとするので、話を真剣に聞いてあげるだけでOKです。
マイワールドを持っている
マイワールドとは、自分の頭の中に描いた世界(自分の世界)のことですよね。
頭で空想することが大好きなので、常識などに囚われず自分の好きなものにハマる傾向が強いです。
何かのオタクになりやすいかも。
興味が同じ同士なら話が合って楽しいようですが、そうでない場合には必要がなければ自分からは関わろうとしません。
感覚的に合わないのがわかるようで、休み時間とかは気の合いそうな子がいない場合には一人でいることを好みます。
マイワールドなところは○○に活かそう
自分だけのオリジナルの世界観を確立しやすいんですよね。
そうすると、それが独自のセンスとなって今までに見たことのない世界観や切り口や視点となり、他の人たちにとっては目新しく好奇心を刺激することができるんです。
世の中の人は、今までに見たことのないものに敏感でそういった刺激をいつでも求めているんですよね。
マイワールドを持っている人は、何かを
- 物語をつくる
- 作品をつくる
- 曲をつくる
- 企画する
などを通して、その世界観をもっとみたい人が現れて好きなことを仕事としていける可能性があります。
せっかく良いものがあっても、形にしたものを多くの人の目に触れる機会がなければ、何の評価もされませんし自分の好きなことが喜ばれ価値になるという事実にも出会えません。
そしてチャンスにも出会うこともできません。
もしかしたら、現在、多くの人が求めている感覚にマッチした世界観かもしれませんよね。
そうすれば、気になった誰かが声をかけてくれるようにもなります。
その子の独自の世界観の一番のファンとなる。そして、できるだけ早いうちから、その作品などを人目に触れる機会をつくってあげるのがおすすめです。仕事としていきたいのであれば、何となくでも
・お金のこと
・社会の仕組み
・マーケティング
のようなことも教えておくのも大事ですよね。
幼少期から年上の人との交流が多くある子
幼少期から自分より年上の人と多く交流があると、どうなるのか?
- 可愛がってもらう経験が多い
- 同年代の子と接するより、多くの言葉や知識を覚えやすい
- 言葉の知識や増えるのでより複雑な会話ができるようになる
- 自分が経験していなくても目上の人の経験談を聞いて自分がやった気になる(できている、できる錯覚をする)
こんな感じになりやすいですよね。
同年代の子からすれば
- 可愛がってくれる人がいる(自分に自信がある)と思っている
- 難しい言葉を知っている
- 何でも知っているかのように会話をする
- さも何でも経験済かのような態度をする
と、すべてではないけれど相手は何となく同世代の感覚とは違うと感じ取ってしまっているのかも。(考え方が大人っぽい印象)
兄弟姉妹がいて下の子だったり、または自分が一番上の子でも兄弟姉妹がいなくても家族や近所、親戚など自分より年上の人と多く幼少期から接している子は、こういったことが自然に身についているように思います。
年上の人との交流が多くある経験を○○に活かそう
目上の人から可愛がってもらう経験は、肌感覚で理解しているんですよね。
可愛がってもらえる喜びとか、前例や知識を経験せずとも学べる環境に身を置いていることになるんですね。
ちょっと先を進んでいる人の行動や経験談を見聞きできるので、どうすれば自分は困らないのか、できるだけ簡単で便利な方法で目の前のことをクリアしたいと思えるようになるみたい。
そういう効率的にムダを省こうとする発想が強く感じられます。
それから、身近に安心できる人がいるので新しく友達をつくる欲もあまりないんですよね。
いろいろな意味で面倒なことは極力避けていこうとする、世渡り上手なところがあるんです。
人づきあいに関してあまり消耗することが少ないので、他のことにパワーを使えるのがいいですよね。
物事を効率的に考え行動するスキルを否定せずに長所として子どものやり方を認めてあげる。本人がやりたがらないことに関しては、親が必要だと思うものだけは別の角度から見た「やりたがらないことの魅力」を見せるようにして子どもの好奇心を刺激してみる。(それでも興味を持たないのなら、それ以上はしつこくはしない)
子どもの個性について
今まで私自身が、多くの人に興味を持って接してきた経験から思うのは、個性は「その人がそれまでに経験した環境」と「もともと持って生まれた気質」によって今ある性格がつくられるということなんですよね。
友達がいない子の特徴は
- その人がそれまでに経験した環境
- もともと持って生まれた気質
この2つのことが組み合わさっていると考えると納得できますよね。
環境によって身につけた対人スキル
私が2人の子どもを育ててきて思ったのは、子どもの性格は環境によるものもあるけれど、気質の違いもあるということ。
なぜなら、同じように我が家で生まれ育っている2人の子の気質が全く異なる部分があるからです。
他のご家庭のお子さんも兄弟姉妹がいても、ほとんどがタイプが違いますよね。
むしろ、もっとも身近な人間関係である家族間でお互いが補い合うような感じで真逆なタイプとして関わり合い補い合っているように感じる場合も多くありますよね。
それは、その子が関わっている環境で身につけたスキルと言ってもいいのかもしれませんよね。
もともと生まれ持った気質
それとは別に、まだそんなに人と関わることの経験がない赤ちゃんのときの泣き方(欲求の仕方)や喜ぶとき、興味を持って積極的にやりたがったことなど、もともとの気質として持って生まれたものもあると思います。
この本質的な部分は、おそらくこの先、成長していって大人になってもあまり変わらない部分なのでしょうね。
そう考えると
「その子自身がどんなことが嫌いで何に幸せに感じて満足しているのか?」
という、もともと生まれ持った気質を意識して考えてみるのがわかりやすいですよね。
ひとりでいる時間を大切にしたい内向的な気質
その子の個性に合った過ごし方ができているのならば、友達がいなくても何も心配する必要はないんですよね。
むしろ、友達と遊ぶより読書によって新しい知識をもっと知りたいと感じる子もいるでしょうし、一人で空想している時間が一番好きで幸せを感じる子だっています。
そのようなタイプの人を内向的な気質と言われることもありますよね。
「無邪気で元気な子」が「普通」とされることが多いが、それもひとつの気質
子どもって、元気で無邪気で賑やかに騒ぐのが健康的で子どもらしいというイメージで見られがちです。
定番の枠からはみ出していると、ちょっとおかしいと思う人が多いんですよね。
これからは、さまざまな気質や多様性を認め合う時代
今の時代は、多様化の社会と言われるようになってきました。
これまでの社会や学校では過ごしにくかった子(定番の枠にとらわれない子)の個性も知ってもらうこともできるし、人とは違う個性を身近にいる家族や自分が好きになることさえできれば、まったく問題はありません。
問題は、その子の個性を認めてくれない人が多い環境に身を置くことです。
学校などでは図書室でもいいですし、自分のホッとできる居場所があればそれでいいんです。
授業でクラスメイトと同じ目的でいっしょにできるのなら問題はありませんものね。
もし、子どもが属する場所(学校、習い事、友達関係など)に子どもの気質を否定する、排除しようとする人が多くいる場合には、環境を変えるようにすることも考えましょう
子どものうちは、狭い社会の中しか見えない状況で日々過ごすことになりますよね。
親ができることは?
「世の中すべてが、こうなんだ」と身動きが取れなくなることがないように、学校以外でも趣味や習い事などでもっと違った広い世界も触れさせてあげられるといいですね。
そして居心地がよいと感じる場所で
と考えられるようになったときには、自然と行動ができ身の周りに友達が増えていきますよね。
子どもの成長速度の違いについて
友達ができない子は、心の成長速度がゆっくりめなんだと思います。
同じ年の似たような子がいたとしても、友達がいる子、いない子と違いがありますよね。
その子の置かれた環境や気質とは別に、もう一つ影響しているのは、心の成長速度です。
心の成長【1】感情のコントロールができるようになる
心の成長速度とは、結局は環境や気質にも関係はしているのでしょうが、その子の持っている感情のコントロールに関するスキルの成長速度と言えばわかりやすいでしょうか。
感情のコントロールとは?
感情のコントロールとは
ということです。
この感情のコントロールの腕裁き!?が、まだうまくいっていない状態なんですよね。
車の運転でいうところのハンドルさばきと言いますか、運転技術のことですよね。
車の運転は「免許を取ったけれど苦手でペーパードライバーです」という方もいらっしゃいますよね。
どんなに教習所で訓練し、試験に何とか合格したとしても苦手なものは苦手なんですよね。
このように大人でも苦手なことがあるように、子どもも、訓練すれば得意になる子もいれば、そうでない子もいて当然なんです。
感情のコントロールは何ができればいいの?
人間関係においては、交通事故(相手を怒らせる、ケンカをするなど)を起こさないように、最低限のルールやマナーさえその子のペースに合わせて教えるようにすれば、大丈夫。
そのペースが他の子よりゆっくりなのであれば、感情のコントロール方法を教え試していくとしても、成長がゆっくりのため何かと問題が起きるかもしれません。
うちの子たちも、いまだに癇癪のようにぐずることもあります。(以前よりは、だいぶ減りましたが)
子どもの感情がうまくコントロールできないときには、親が周囲に謝って状況を一旦落ち着かせることを優先しましょう
「子どもの感情のコントロール」と「親の感情のコントロール」を分けて共に成長する
親だって、本当は怒られたくないし実際に自分が悪くなくても子どものために謝ることが多くなれば、いい気分はしません。
しかし子どもの人間関係のことで直接的に親ができることは
- 成長過程の子どもが周囲に迷惑をかけること(学校内などでのトラブルなど)があったときには必要に応じて謝罪する
- 子どもが生き生きと過ごせるための環境を整える
- トラブルにならない術を教えていく
大きく分けて、この3つだけだと思っています。
この3つの中でも、謝るのが好きな人などほぼ、いないと思います。
しかし、子どものゆっくりペースであることをわかって見守ってあげられるのは身近にいる大人なんですよね。
子どもの成長具合いのことなどわからないのに、いろいろと言ってくる人はけっこういますよね。
そういった状況はさらっと対処したいですよね。
親の仕事は
と思っておけば、仕方のないことと割り切ることもできます。(もちろん、心からの謝罪ですが)
親ができることは?
あまり悲観的にならずに、急には成長できない子どもの現実を受け止めてみることをしてみましょう
自分だけではどうにもできないことは、何とか一日をできるだけ負担がかからないようにしていくことで気持ちを軽くできますよ。
親子で①②別々の2つの課題として考えて、一日一日を進むのがいいですよ。
すると子どもの課題で問題が起きても、親である自分が慌てなくなるんです。(冷静でいられるようになる)
心の成長【2】気の合う子がわかってくる
自分にとって気が合いそうな子を見つけることができれば、自然と興味が持つようになり仲良くなってみたくなりますよね。
自分のことで精一杯だったところから、生活に慣れ心に余裕ができるようになると、自分に悩むのではなく周囲の人に興味を持ち始めるんですよね。
気が合う子がわかるようになるには?
気が合う子がわかるようになるには
- 自分を知り、相手を知ろうとする
- 自分に合う人がどんな人なのかを考えるようになる
ことです。
こんな考えができるようになってきたら、心の成長だと思います。
友達がいない子も、心の成長が進むにつれて何かのきっかけで「相手も自分と似たような考え方をしているのかも。同じような環境、立場にいたのかも」とわかるようになります。
自分と近い感覚を持っていると感じれば、仲良くなりたいと思うようにもなるでしょう。
その頃には「なぜ自分には友達ができないのか?」という疑問はなくなっていて、自然と相手と仲良くなりたい欲求が生まれてくるんですよね。
何年生ぐらいで心の成長が進むの?
人それぞれ、成長度合いは違います。
ただ、大まかな印象として、だんだん小学4年生ごろになると少しずつ気の合う子がわかってくるんですよね。
もちろん、もっと早い子もゆっくりの子もいるでしょうし、その成長はいろいろです。
学年別に書いた友達関係の記事を見ていただくとわかりると思いますが、子どもたちは友達関係のことも学年ごとに徐々に成長していっています。
多くの子は低学年ぐらいまでは自分のことで精一杯で、相手がどんな人なのかまでは気にかけることはできないんですよね。
低学年の1、2年生の頃の友達関係を見てみるとよくわかりますよ。
だからこそ、子どもの個性である成長速度を意識しながら焦らせずに、普段は、よく話をするようにして様子を伺いつつ、見守る姿勢でいるのがいいんです。
親が直接
- 自分を知り、相手を知ろうとする
- 自分に合う人がどんな人なのかを考えるようになる
上記のように教えてもあまり効果はありません。
どちらかというと、「本」や「親以外の他のお手本になる人」など間接的に子どもの目に触れさせる方が効果的なんですよね。
なぜなら、人に言われたからではなく、子どもからすれば自分の意思で気になって考え始めることができるからです。
友達のできない子は、行動的で感情を爆発させてしまう子もいれば、普段は感情的でなく消極的で自分の感情を抑え過ぎてがうまくない場合もあるんですよね。
たとえば
- 我慢しすぎてしまう
- 自分の感情をうまく受け止められないので、なかったことにしてしまう
- 現実を逃避する方法でその場、感情を処理する
- 言葉や態度で自分の気持ちをうまく表現できない
などで「自分の意見を言わない」「あまり、しゃべらない」こともあります。
どちらのタイプでも、その子の感情が落ち着いていられる状態をできるだけつくってあげましょう。
口うるさく、トラブル回避の術を教えようとしても逆効果です。
友達がいない子は、物事をよく考えています。
できるだけ余計なく口出しはせず、間接的な方法で必要な情報を教えるようにすると良いですよあとは「学校の授業はどうだった?」とか、休み時間に図書室にいたのならの「どんな本を読んだの?」とか、学校であったことをたくさん聞くようにして「それは、良かったね」「頑張ったね」「大変だったんだね」と共感する言葉を言いってあげることが大切だと思いますまずは親が仲良しの友達になったつもりで、たくさん心地よいコミュニケーションの体験を子どもとしておきましょう
友達がいない子はどうすればいいの?
友達のいない子の特徴は
- マイペース
- 頑固
- 我が強い
- 負けず嫌い
- 以外に積極的
- ものごとを深く考える
- マイワールドを持っている
- 幼少期から年上の人との交流が多くある子(兄弟姉妹、近所の知り合いで年上の人、兄弟姉妹や親などの知り合い、家が商売や事業をやっているなど)
こういったことでしたよね。
直接、大人が教えようとしても、なかなか素直には聞いてくれないのが特徴のひとつでもあります。
子どもの特徴に合わせた面白そうな本だと素直に学べる!
素直には聞いてくれない特徴がある子へのアプローチの仕方は、直接的なことよりも間接的に情報に接する機会を与えるのがおすすめです。
そのためには「子どもが好きそうな面白そうな本」がいいです。
うちの下の子は直接、親が何か助言をすると逆に頑なに反発をすることがあります。
しかし、こちら(親)の接し方やアプロ―チ方法をその子の特性を把握して合わせて変えてみると素直に行動することもあるんです。
結局のところ手っ取り早く一番に関心を持ってもらえやすい方法は、子どもが好きそうな面白いマンガや挿絵の入った本を与えることだったんですよね。
まずは、友達のつくり方がわかっていない以前の問題で人に興味を持つことや、その他子どもが意識を向けていなかった深層心理の大切なことに気づくきっかけをつくることだったんです。
興味を持つことになれば、子どもの方から親にわからないことについて聞いてくるようにもなります。
黙って学校や日頃の行動が変わる子もいるでしょう。
うちの子もそうでした。
親が子どもに友達がいないのが心配なときには、子どもが興味を持ちそうな本をいつでも気が向いたら読めるようにしてあげることではないでしょうか
我が家では効果抜群でしたよ。
「友達がいない子に読んでほしい本13選!自分の特性は磨けば光る魅力と価値になる」の記事で、どんな本がよいのか詳しく書いてあります。
よかったら、そちらもご覧くださいね。
親の感情の問題について(親が心配する気持ちの原因について)
友達がいない子を心配するのは、じつは親の感情の問題なのではと感じています。
多くの大人は子どもは
- 友達ができるはず
- 放課後は仲良しの子と遊びに行くはず
といった、ちまたで聞く話や一般的なイメージを抱きがちですよね。
固定概念に縛られているのは、親自身なんですよね。
子どもが「友達ができない」と悲しそうに寂しそうにしている姿を目の当たりにして、居ても立っても居られない気持ちになることもあるかもしれません。
親が思い描いた、いつでも幸せそうにしている姿を知らぬ間に子どもに求めてしまってはいませんか?
子どもは、何をするにもお手本を見つけ「そのやり方でいいんだ」と確信を持って行動し自分なりの自信をつけていくのだと思うんです。
一番、身近にいる親が「そのやり方でもいいんだよ」とその子の個性に合ったペースややり方を認めてあげることができないでいると、子どもは自分が否定されているように感じるし、いつまでも自己表現する方法にも自信が持てなくて、人と関わりを持つことにも楽しさを感じられずにいるんですよね。
親は、子どもがやりやすい方法ではなく、親が考える理想とする子どもの友達関係でないと親の方が世間の道から外れたような気分で、不安になるのではないでしょうか。
大人の社会では、自分の感情を抑えて過ごさなきゃいけない経験は多くありますものね。
そんな感覚を自然と子どもにも、求めてしまっているような気がします。
本来は、どの子も自分の思うように過ごしたいでしょうし、大人だってできるだけそうでありたいと、心の底では感じているのかもしれませんね。
時代によって、社会のルールや風潮も変化しますよね。
今は個々の自由がある程度認められるようになっているからこそ、より自分らしくありたい子をそのままで伸び伸びと生きられる環境をつくってあげられたらいいなと思います。
社会もそうなりつつありますよね。
そう思えるようになると、フッと心が軽く穏やかになれます。
私もクセで、今までの大人社会の慣れ浸しんだ感覚で子どもと接してしまうことがあるんです。
そうするとつい「子どもが○○だからこうなるんだ」と思うことがまず先に頭に浮かびます。
しかし、これは間違っていたんですよね。
親ができることは?
本当は、自分の捉え方と感情の問題を見つめ直す必要があったんです
今の時代を生きていく子どもを育てるためには、今の時代なりに感じ、考える子の気持ちに寄り添う必要があるんですよね
まとめ
友達がいない子は「その子によくないところがあるから友達がいないのでは?」と思われがちです。
とくに意識せずに発言している世間の声を耳にしただけで
「育てた親の責任なのでは?」と
自分の至らなさを責める
子どもに何か問題がある
と思い込んでしまうことってありますよね。
しかし、それらはすべて親の勝手な思い込みなんです。
その子の特性は個性でもありますし、成長度合いにも違いがありますよね。
少し周囲の多くの子と違っていても、成長がゆっくりだとしても、結果として大人になって自立し生活できている人もたくさんいます。
不安を煽るような周囲の声には、あまり惑わされないようにしましょうね。
子どもに友達がいないのは
- 今はひとりで過ごしたい時期
- 他の子より他人に興味を持つのがゆっくりペース
- 知らないことが多すぎて臆病になっている
などの理由なのかもしれません。
ヘレンケラーのように、自分の身体に不自由を抱えている場合でも、訓練や教育することで人並みに成長できることはあるんですよね。
どこも不自由がないように見えても、育った環境やもともとの気質によっては「子ども自身、不自由に思っていることは多々あるのでは?」と思うのです。
親自身も子どもの頃を振り返れば「もっといろいろなことを教えてもらいたかったな」と感じることもあるのではないでしょうか。
親ができることは
- 子どもの特徴をよく理解してあげる
- 子ども目線の興味が持てる方法でアプローチする
- 親が直接いうのではなく、間接的な方法で知識やお手本を示してあげる
- 親の課題と子どもの課題を分けて考える
この4つです。
これらを意識して、親子共々、成長をし合っていけたらいいですね。
成長は、一定でなくても大丈夫。
親はゆったりとした気持ちになれる時間を少しでもつくって、子どもと一日一日を楽しく過ごす時間を多く持てるといいですね。
心の成長が進むと、そのうち人との関わりに楽しさや喜びを感じるときがくるでしょう。
それまでは、親の役割の大変な部分は割り切ってしまって、負担がかからない対処法を身につけて気持ちを軽くしていきましょうね。
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