5年生は高学年に突入です。
うちの子の小学校では、5年生は小学校最後のクラス替えで新たなメンバーと今後の5、6年生の2年間を共に過ごします。
4年生では、より行動的になり1年間、楽しいこと痛い思いも両方経験してきましたよね。
すぐには改善できないこともあるけれど、本人はよくないことは反省し日々過ごしてはいるんですよね。
5年生になると高学年という意識も芽生えつつある時期になります。
子どもにとっての正しいことがまだ曖昧な時期でもあるため、危なっかしいことも多く、先生も注意深く見守ってくださっています。
身体も大人っぽくなりつつあるこの時期は、体調のバランスも関係してか、反抗的な態度になる子も多いんですよね。
それは、成長の過程としては仕方がないことなのでしょう。
そんな「5年生の友達関係はどのようになっているのか」をお伝えしていきますね。
- 仲良くなるきっかけと距離感
- 1年生から登下校がいっしょの子は家族に近い関係
- しがらみの少ない友達関係はあっけなく終わってしまうことも
- 断られそうにない相手に声をかける
- 同じ友達といつもいっしょも気にならない「誰とでもいっしょにいられるマイペースおおらか?!タイプ」
- 同じ相手といつもいっしょだとうまくいかない「ちょっとしたことも気になる優等生タイプ」
- こんな友達が欲しい「理想の友達像」に合う子を探している
- わかっているのにどうしてイヤなことするのかな?
- 休み時間の過ごし方は担任の先生の方針次第
- 放課後の過ごし方は4パターンに別れる
- 林間学校では家族と離れて友達と過ごすワクワク感を経験
- 休日には友達だけで電車でお出かけの経験もしてみたい
- まとめ
仲良くなるきっかけと距離感
学校で友達と仲良くなるきっかけは、クラスがいっしょになったから。
休み時間に、誰と遊ぶのかでだいたい仲良くなる子は決まってくるんですね。
そして、帰りもお互いに帰る方向がいっしょなら「いっしょに帰ろう」と誘い合って帰るようになる。
授業でのグループ決めでも、子どもたちの好きに決めてよいときには、いっしょに組むようになり、ますます、仲良くなる子はいっしょに行動することが多くなります。
先生によって違いますが、なるべく同じ子とばかりにならないように席決めや授業でのグループ決めは先生が決めることが多いようですね。
そうやって、ローテーションで席が近くになったり、グループ活動していくうちに、共通の話題で盛り上がることがあると、だんだんと話しかける人は決まってくるんですよね。
5年生は、自分に気が合う子を見つけたくて仕方がない気持ちの方が強く、気が合わない子や意見が違う子がいても、あまり気にしない様子。
そういった意味での仲間はずれのようなことを見聞きすることはありませんでした。
うちの子のクラスのメンバーがたまたま、そういう子達だったのかはわかりませんが。
1年生から登下校がいっしょの子は家族に近い関係
家が近所で朝いっしょに行っている子がいる場合には、登下校も低学年の頃からずっと同じ子と帰っている子もいますね。
低学年の頃に親にその子と行き帰るように言われて、そのままずっときているのでしょう。
親同士が仲良しで子どももいっしょにいる場合には、子どもも無意識にも気を使いながらも相手と仲良くいっしょにいられるような方法を選びます。
子どもも、相性がどうのこうのというより、いっしょにいられる子としてお互いの存在を大切に思っているのでしょうね。
もう5年生にもなれば、1年生から5年もの間、親子で親しくしている関係ですからね。
もっと早い時期の赤ちゃんのときや幼稚園からいっしょの場合も多いんですよね。
この場合には、いっしょにいて楽しいかどうかというより、夫婦とか親子といった家族に近い感覚なのかも知れません。
しがらみの少ない友達関係はあっけなく終わってしまうことも
しかし、親同士も面識もなくタイプが違う場合だと、子どもが気が合うことがあっても次第に距離感を感じてしまうこともあるようです。
各家庭の子育ての方針が違う場合には、お互いにとっての当たり前が違うことになるので、親に従う子どものうちは、親の影響は多くあります。
とくにしがらみがない友達だと、意外とあっけなく関係性は崩れてしまうこともあるんですよね。
その場合は
- お互いの気分や友達関係の方向性の違い
- 共通点が少ない
- いっしょの時間を過ごす機会が少ない
- お互いに誘い合う積極性がない
- 親からの助言
が原因のようです。
5年生ぐらいですと、親に反発して自分が遊びたい子と遊ぶ子も出てきます。
そのぐらい自分の意思を通す子なら、親と意見がわかれる形となっても友達関係は紆余曲折しながらも粘り強く続けていこうとするでしょう。
断られそうにない相手に声をかける
誰かに声をかけたときに断られるのは、つらいですよね。
そういう思いは少ないほうがいい。
そう思いお互いに傷つきたくないから、休み時間や放課後に断られなそうな相手に声をかけるんですよね。
もちろん、気が合って楽しいから、いっしょに遊ぶこともあります。
- たくさんの時間をいっしょに過ごすことが多くなる
- 気が合う
などすると、仲良くなりたくて急に距離感が縮まってくるんですよね。
そうすると近くなりすぎてしまうのか、相手の気になる部分も見えてしまうんですね。
1年間はあっという間です。
その間に「早いうちに仲良くなりたい」と思うからこそ、距離を縮めたくなるのもわかります。
距離感が近くなればイヤな部分も気になってくるのも事実。
悩ましい問題ですよね。
どこで自分の気持ちに折り合いをつけていけばよいのか、うまい落としどころを見つけようとすごく考えているのでしょうね。
中には「ただ、いっしょにいてくれる人がいればいい」と割り切っている子もいますよね。
友達関係に対して求めるものは、その子の性格によるものも大きいと思います。
同じ友達といつもいっしょも気にならない「誰とでもいっしょにいられるマイペースおおらか?!タイプ」
もともと、おおらか?!で自分も相手も怒られることも気にならないタイプですと、わちゃわちゃと仲良くいつでもいっしょに過ごしていても、相手の粗さえも気にならない、または気にしないんですね。
小学生の子ども同士だけで大人数ワイワイ、放課後に集まると、何かしら問題が発生します。
そういったことも、あまり深く気にしていないようです。
注意されたことは改善することもありますが「何がいけないの!」と注意した人にも反論するようなこともあるので、気の合う仲間がいると思っているから怖くないのでしょうね。
自分の意見を言えることも大事なことですよね。
周囲に危険や迷惑がかかるような場合には、大人が注意するわけですね。
小学生のうちには、どこかで「そのぐらいいいじゃない」と思ってしまっている大人もいますし、子どもたちもそう考えてしまっているのでしょう。
怒られたこともいい思い出。
こういったタイプの子にとっては、楽しめる仲間がいるのが楽しいということも事実で、その子どもたちにとってはかけがえのない友達なんですよね。
同じ相手といつもいっしょだとうまくいかない「ちょっとしたことも気になる優等生タイプ」
しかし、どちらかと言うと真面目で優等生タイプの子は、何にでも気づきやすく、怒られることにも慣れていません。
他の子からすれば優等生タイプの子は
- 相手に気を使いすぎてしまい、相手にとっては面白くない
- いつも以上に心を許して友達と楽しもうとすると、いつものイメージとは違い戸惑う
というような相手が想像していた希望通りの友達像とかけ離れているのでしょう。
仲良くしようとすればするほど、つい、自分と比べてしまうこともあるんですよね。
また優等生タイプの子は、相手のちょっとした態度や言動の変化にも気づきやすので、相手の心の距離感があるときには、自分から身を引いてしまうこともあるんですね。
そして「別の子と遊べばいいかな」と気持ちの切り替えも速いんです。
どこかで、おおらかなワイワイやっているタイプの子たちに憧れていることもあるんですよね。
でも、そうはできない自分にもどかしさを感じている。
学校にいる時間の中では、バランスよく立ち回る自分に与えられた役割をよく理解していて、その調整役的な立場に楽しさも感じているんですよね。
頭で考えてしまいやすい子は、放課後や休日となると学校での役割とは関係のないポジションを見つける必要があるんです。
自分に納得がいくポジションが見つけられないとわかると、友達に余計な気を使うより、本を読む、音楽を聴くなどしながら家でゆっくりと過ごす方が楽しくて気が休まるのでしょう。
こんな友達が欲しい「理想の友達像」に合う子を探している
5年生の子どもたちのやり取りをみているとわかるのが
- 仲良くはなりたいけれど、劣等感みたいな気分にはなりたくない
- 明るく楽しそうな子とも仲良くなりたい
- 友達とワイワイしている楽しそうな子の仲間に入りたい
この3つの気持ちを併せ持っているということ。
気が合うからと言っても友達関係がうまくいかない理由は、自分や相手が悪いのではなくて、このような3つの気持ちが動機となって友達関係を築こうとしているからなんですよね。
「相手が○○ちゃんだから仲良くなりたい」ではなく
自分の想像する友達関係像みたいなものが先にあって、その相手になりそうな子を探し求めているんですね。
「仲良しの友達がいたら楽しいだろうな」
そういった幻想のようなことを現実に求めてしまうと、思い通りにならないことが多すぎて、落ち込むことも多くなるんですね。
今は「楽しく過ごせる仲間がいるからよい」から
「楽しく過ごせる関係性を作っていく」になりつつある5年生なんですね。
わかっているのにどうしてイヤなことするのかな?
友達関係では低学年のときとは違って
「こういうことをされたらイヤだよね」
「こういうこと言われたらイヤだよね」
ということがもうわかっていて当然と思う子も多くなります。
だからこそ、自分が友達からイヤなことをされれば、すぐに気がつきますし気にもします。
「仲良しだった子が急に冷たくなったり、他の子と仲良くするようになって寂しい気持ちになる」
なんてことも、よくあるみたいです。
そのたびにショックを受け落ち込み、何回かそういう経験をすると
「友達関係って、こんなものなのかも知れないな」
と受け入れられるようになるみたい。
できれば、そういうことをしない子と仲良くなりたいけれど、どの子もみんな成長途中です。
相手もどうすれば、自分にとっての大切な友達が作れるのかをたくさんの失敗をしながら勉強途中なんです。
そう思えるようになれば
「たまたま同じ学区内に住んで同じ学校に通っている仲間として出会っている人と、どう過ごし関係していくのがよいのか?」
という見方ができるようになるんですよね。
「仲良しの友達が欲しい」
と漠然と理想を追い求めているばかりだと、自分の欲求を満たすためだけで、相手の気持ちなど考えもできないんですね。
思い通りにできないからこそ、どう考えて行動するのかで同じ時間も楽しくもつらくもどちらにもなるんですよね。
考え方を変えてみることで、友達関係もまったく変わってきます。
友達関係を通しても「考える力」と「行動力」を育むことはおおいにできるんですよね。
休み時間の過ごし方は担任の先生の方針次第
子どもたちが休み時間に何をするのかは、クラスの担任の先生次第でまったく変わってきます。
そのクラスごとのルールがあるからです。
先生の方針で
- 先生の指導で外遊び推進
- 先生の指導でクラスレクが多め
- トランプ、カードゲームや将棋、オセロなどを先生が持参
- 知育系のゲームなどを先生が持参
- 休み時間はノータッチで教室に先生がいるときが少ない
このように先生ごとに方針が違うので、休み時間にできることがクラスによって違ってきます。
短い休み時間でできることは限られますよね。
教室も高学年になると、2階、3階にある場合もあって、外に出るのには時間がかかるのと階段の昇り降りがおっくうで教室の中で休み時間を過ごす子もけっこういるんですよね。
やることがない状態で小学生が何をするのかと言えば
- プロレスごっこ
- ふざけっこ
- おしゃべり
このぐらいなんですよね。
とくに子ども同士のトラブルが起きやすいのが、休み時間に先生がノータッチの場合です。
だいたい、想像がつきますよね。
「休み時間こそ、子どもたちを野放しにするのではなく、上手に誘導しながら、友達との時間の過ごし方や健康的に過ごす方法を教えてくれようとしているかどうか?」
この違いが先生によってあるんです。
親は、先生にそこまで求めることはできません。
しかし、実際に子どもたちは、先生が自分たちのことをどのくらい親身になって考えてくれているのかを授業だけでなく、休み時間の過ごし方や先生の考え方をよく見ています。
そういったことも含めて子どもは先生を好きになり、みんな協力して仲良く楽しいクラスにしようとまとまっていくんですよね。
実際に、クラス替えをせず同じメンバーなのに担任の先生の方針が変わっただけで、子どもたちの雰囲気や問題があった子もガラっと素直に協力的に変わったのを見てきました。
クラスにいる子のタイプによっても、先生のタイプの相性はありますが、タイプが違っても押えどころをわかっている先生とそうでない先生とでは、クラスの雰囲気がわかりやすく変わるんですよね。
友達関係にせよ、先生との関係にせよ、関わる人によって大きく変わるのは、大人になっても変わらないことだと思うので
「相性が悪いときでも、どう楽しく過ごしていくのか?」
が大きな学びとなる時期だと感じました。
放課後の過ごし方は4パターンに別れる
放課後は、どう過ごすのか?
正解なんてありません。
ほんと、その家庭ごとに考え方がさまざまですよね。
子どもたちを見ていると
- 習い事に打ち込む
- 塾や勉強に打ち込む
- 友達と公園や家、オンラインゲームで遊ぶ
大きくわけてこの3つのタイプにわかれるようです。
どの子も、結局は親の考え方次第で放課後の時間が決まっているようにも思えます。
その子たちの親の思いは
- できるだけ小さいうちから一つのことに打ち込んで得意なことを持てるのがよい
- 将来的には勉強ができた方が選択肢が広がるのでよい
- 子どものうちは元気にのびのびと友達と遊ぶのがよい
こういったことですよね。
もしくは家にいてもやることがないから、友達と遊ぶという子もいるのかも知れませんよね。
塾や勉強、習い事をしていたって、時間をやりくりしてでも友達とも遊びたい子もいるでしょう。
理由はいくつかあっても、遊べる友達は限られてくるのが現状です。
なんとなく、このように集まる子が決まってきてグループがわかれてきている感じなんですよね。
うちの子も自分から進んで友達と放課後に遊ぶタイプではないため、一時期は「このままでよいのか?」と親としては気になったこともありました。
同じ学年の子たちの放課後の動向が何となく見えてくると
「このままでも大丈夫」
と思えるようにもなりました。
一番良くないのが、子どもはたいして気にしていないのに
「親が子どもに友達がいないのではないか?」
と心配し、子どもにうるさく言ってしまうことです。
人間関係は、楽しくもあり相手に合わせることも必要なのでけっこう疲れてしまう場合もありますよね。
子どもだって同じです。
もともと、ひとりで静かに過ごすのが好きな子もいますし、子どもの価値観は親とは違う場合だってあるんですよね。
そういう子がいても、必要なときにはクラスのみんなといっしょに活動できていればOKなんです。
どんなタイプの子とも、適度に関わっていられるだけで十分なんですよね。
林間学校では家族と離れて友達と過ごすワクワク感を経験
うちの子もそうでしたが、毎年5年生の秋ごろに行く林間学校で初めて親元を離れた夜を過ごします。
そういう子も多いのではないでしょうか。
親はちょっと心配で、子どもたちは待ち遠しくてワクワクしているようです。
卒業式などでも一番の思い出としても林間学校のことが心に残っているくらい、子どもたちにとっては大切な経験となるんですよね。
丸一日、共同で食事を作り、お風呂に入って、遊び、行動を共にすることで一体感が生まれるのでしょうね。
食事の支度は、火おこしや調理、片づけまですべて自分たちだけでします。
これで「親がいなくても自分たちだけでもご飯は作れる」という経験ができたことになります。
オリエンテーションでは、いつもとは違う場所の地域の人とのあいさつや会話といったふれあいもありつつ、日常ではなかった刺激も多かったんですね。
もちろん、テレビは見れませんしゲームはできません。
何もなくても、友達と過ごすことがこんなに楽しく感じるという発見があったのではないでしょうか。
タイプが違う子や普段いっしょに遊ばない子とも協力し合って過ごす楽しさを経験することができます。
いろんな意味で大切な経験ができる林間学校なんですね。
休日には友達だけで電車でお出かけの経験もしてみたい
同じ仲良しの友達と過ごす時間が多くなり、林間学校でも協力し合い一晩過ごせるようになると、もっとすごいこともできそうな気がしてくるんですよね。
5年生ぐらいの子がちょっと冒険をしてみることと言えば、近場のショッピングセンターへのお出かけです。
「休日に電車で子どもだけで近場のショッピングセンタ―へお出かけへ行こう!」
そんな誘いや、自分から言い出すことも出てきます。
ショッピングセンターは学区外にあるため、いつも親子で行っている場所とはいえ、子どもだけで休日に遊びに行かせるには、ちょっと勇気がいります。
- 電車で降りる駅は間違えないだろうか?
- 不審者に声をかけられないだろうか?
- お金を無駄遣いしないだろうか?
- 友達とケンカせずに仲良くできるだろうか?
- 他の人に迷惑になることをしないだろうか?
と、どちらかというと心配性の私は気が気でないんです。
うちの子も友達4人で行こうという話になったんですね。
子どもたちは、家族と連絡し合うための携帯やスマホを持っている子もいれば、何も持ち歩いていない子もいます。
みんなと無事に約束通りにできるのか、心配になりますよね。
結局、予定の時間通りにでき、楽しんで帰ってきました。
うちの子はゲームセンターは、入らないようにと約束をしていたので、他の友達が遊びたいと言い出したときに、自分ともう一人の子は「別の店を見ているね」と言ってうまく調整したみたい。
帰りには、一番駅から遠い家の子の時間も考えて帰り道を相談しながら帰ってきたそうです。
いろいろと話を聞くと予定外のことがあっても、子どもだけで相談しながらできていたようなので、安心しました。
うちの子にとっては、そんなに頻繁にはない経験ではありますが、経験したことで自主的にやることも増えてきたような感じがします。
また、すぐに行きたい?
と子どもに聞くと
楽しかったけど、もう少したってみてからでいいかな
と言っていました。
複数人で出かけると、やりたいことや考え方が違うので、我慢することもあって、楽しいことばかりとはいかないんですよね。
うちの子は、日頃は自分から進んで友達と放課後遊んだりしないので、たまにはよい経験になったと思っています。
まとめ
5年生の友達関係でのポイントは
「人間関係の築き方を学び始める」
です。
4年生までは、どちらかというと
- 自分がやってみたいこと
- いっしょに楽しいことができる友達
にしか目がいっていなかったんですね。
5年生になると、自分の欲求を満たす目的ではありますが
- 相手がどういうタイプだから
- 今、どういう状態だから
- 相手と共感できるから
といった人間関係を築くのに大事なことに目がいくようになるんです。
子ども同士だけでなく、先生に対してもです。
だからこそ、子どもと人間関係を築くような接し方をしようとしない先生に対しては、反発的になり意見をまったく聞こうとしなくなるんです。
子ども同士の友達関係の場合には、まだ「自分の理想の友達像」を探している状態なので「相手がどういう人なのか」ということよりも、自分と「どんな友達関係でいてくれるのか」ということに重点をおいています。
それから相手に求めるだけでなく、自分も相手が求めることに応えようとしている場面も見かけます。
そんな友達とのやり取りができるようになってきたのが5年生ぐらいです。
友達や先生との関わりの中で、人と関わる意味を知り始めているんですよね。
個性や考え方が違う人と仲良く楽しむやり方を見つけようとしているんですね。
特別に仲良くする友達がいない子であっても、心配することはまったくありません。
こうやって、学校での活動や林間学校でのいろいろな個性や考え方の子たちと協力する楽しさや喜びを感じた経験をいっしょにできただけで、仲間である結びつきが生まれているはずです。
目に見える形でなくても、子どもたちの心の中では、同級生として支え合っている実感を感じていると思いますよ。
改めて、親である自分にも当てはまりそうな人間関係の仕組みを知るきっかけにもなった5年生の友達関係でした。
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