字をきれいに書くポイントは体の使い方!字がきれいに書ける姿勢と鉛筆のもち方

小学生の勉強
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子どもの頃は、字が少しぐらい汚くても気にしなくても大丈夫と思っていませんか?

じつは子どもであっても、字が汚いことで問題が出てきてしまうんですよね。

小学生が真面目に勉強していても「字が汚いというだけで問題が発生しますよ」という話を前回の記事「字が汚いと なぜダメなの? 小学生が字をきれいに書いたほうがよい理由でしました。

字が汚かったうちの子に、いろいろ試した結果、きれいに字を書くためのポイントは「正しい姿勢とラクな鉛筆を使い方」を知って、体と鉛筆を自在に使えるようになることだとわかりました。

今回は、その方法をお伝えしますね。

 

 

なぜきれいに書けないのか?

うちの子が字が汚い理由は、最初は「お手本をよく見ていないから汚いのだ」と思っていました。

子ども口から出た言葉が「うまく書けない」でした。

 

見て書くだけではきれいに書くこと字はできない

ガイド線の入った大きめのマス目の漢字ノートに書くときでも「うまく書けない」と同じことを言うんですよね。

子どもと何度もやり取りをしてみて、お手本をよくみていないことが原因ではないと思い始めました。

原因は

  1. 姿勢が悪い
  2. 鉛筆のもち方が間違っている
  3. 横線や縦線がまっすぐに書けない
  4. 書き順が間違っている
  5. 曲げる、止める、はらうなどの鉛筆の動かし方がわかっていない
  6. 文字の線の長さや間隔がうまく理解できていない
  7. 文字が、いくつかの他の字の組み合わせでできていることに気がついていない
  8. 単語や文章のときに、前後の文字の大きさのバランスを意識できていない

このようなことです。

 

体を動かす方法を知ることで字をきれいに書くことができる

ちょっと話はそれますが、体育などの体を動かす種目をイメージしてみましょう。

  • 速く走る
  • 上手に泳ぐ
  • 跳び箱を飛ぶ
  • 縄跳びを飛ぶ
  • 鉄棒をする

以上のようなことは、できるだけ体に負担がかからない姿勢で、その種目にあった体の動かし方を知って練習していきますよね。

 

「字をきれいに書くこと」も体をどう動かすかが重要だということは、同じだったんです。

鉛筆を上手に操るためには、体の動きがスムーズになる姿勢と形を覚えることが重要なんですね。

姿勢ができていなければ正しく鉛筆をもっても、うまくは書けません。

ですので、まずは姿勢。そして思い通りに鉛筆を使える使い方をできるようにしていきましょう。

 

正しい姿勢とラクな鉛筆の使い方をできるようになろう

小学生が、字をきれいに書くための方法は

  1. 正しくイスに座る
  2. 机の中心に体の中心を合わせる
  3. 下から見た 鉛筆のもち方
  4. 横から見た 鉛筆のもち方 使い方
  5. 書くときの姿勢 紙の置き方
  6. 鉛筆をかたむける方向
  7. 背すじを伸ばしたまま前に少し体をたおす

以上のポイントに注意していきます。

ここまでの体の位置や形、動かし方をしっかりと身につけるようにしてから、字を書き始めます

そうすれば、今まで思い通りに書けなかった線やまっすぐな線も書けるようになりますよ。

「うちの子どもに、どのように言えば伝わるのか?」ということを考えながら、順を追って小学生にもわかるように書いてみました。

 

文字のバランスや細かい書き方については、このあとに文字を美しく書くための細かい鉛筆の使い方のコツを覚えていく必要があります。

まずは、ここまでをしっかりできるようにしてから、文字のバランスや間隔、美しさなどの先に進みましょうね。

 

正しくイスに座る

正しい姿勢と言われてもどのようなことなのか?

子どもにはわからないようです。具体的に説明してあげましょう。

  • おしりはイスの後ろまで、深く座る
  • 背筋はまっすぐ
  • 机と体のあいだにはグーがひとつ入る
  • あしのひざから下は、まっすぐ下におろす

机と体のあいだに空間があることで、書くときに体を前にたおすことができます。

 

 

机の中心に体の中心を合わせる

イスに正しい姿勢で座れたら、机の中心に体を合わせて、足を少し開いた状態で床にピタッとつけます。

 

下から見た鉛筆のもち方

正しい姿勢で机の位置も準備ができたら、鉛筆を持ちます。

鉛筆のもち方は、箸を持つのと似ていて正しいもち方があります。

親指、人差指、中指の3本で図のように持ちます。そのときに3本の指はどれも力を入れ過ぎないように、ふんわりと持つようにしてください。

 

横から見た鉛筆のもち方と使い方

鉛筆を持った手を横から見ると下図のようになります。

人差指は親指より前に出るようにします。

鉛筆が人差指の第2関節までくっつけるように持ちます。

親指は少し曲げて鉛筆にそえるようにします。その時には力は入れません。

中指、薬指、小指は図のようにそろえて持つようにしましょう。

字を書くときは、緑の〇の部分の全体を動かして書きます。

書くときの姿勢と紙の置き方

鉛筆は、正しく持てましたでしょうか?

次は、両腕を「く」の字のに曲げて脇は少し開きます。そのときに、ひじは机にはつけません。机から少し浮かせておきます。

両腕を「く」の字に曲げた状態のときに、

  • ひじのまん中
  • 親指のつけね
  • 鉛筆の先

この3点が直線でむすべるようにします。

体のかたちが整ったら、鉛筆の先に紙の書き始めの場所がくるように紙を移動します。

書き進めていくうちに、手の位置も動いていくことになります。ある程度 書き進んだ場合には、体や腕を移動するのではなく、紙を移動して書きやすい位置に調整しましょう。

正しい姿勢を保ってきれいな字を書くためには、机の中心から体の背筋や頭がずれないようにすることが大切です。

 

 

鉛筆をかたむける方向

ひじと鉛筆の先までが直線でむすべたら、鉛筆をたおす向きを確認します。

図のように時計をおいてみるとわかりやすいです。

時計の中心に鉛筆の先がくるようにした場合に、10:30を指す辺りになるように鉛筆をたおします。

ここまでくれば正しい鉛筆のもち方が完成です。

 

 

背すじを伸ばしたままで前に少し体をたおす

最後に鉛筆を正しく持った姿勢で、背すじと頭はまっすぐのままで、体全体を前にかたむけます。そのときに顔と机のあいだは、30cmぐらい離したままにします。

書いているところが見えにくいからと言って、頭を横にかたむけることはしません。頭を横にかたむけると、左右の肩の位置がずれてしまうので、字も曲がってしまいやすくなります。ですので、頭と体は必ず前にまっすぐたおすようにしてください。

これで、しっかりと思い通りの線が書ける準備が整いました。

さぁ、書き始めましょう!

 

 

 

正しい鉛筆のもち方がうまくいかないときに

きれいに字を書くためには、姿勢を正すことや座る位置、鉛筆のもち方、紙を置く位置など、いくつものことを同時にしていく必要がありますよね。

子どもにとっては、ひとつのことで頭がいっぱいになってしまいます。

そのため 同時にできるようになるには、親が声がけしながら、根気よく教えていくことが大切なんですね。

私も気にはなっていたので、子どもに何度も声がけをしていたのですが、箸の持ち方や食べ方といったことをよく注意をしていたので、あれもこれも1日中言っている自分もイヤになってしまい半分は放置していました。

親も子どもも大変ではあるけれど、先のばしにしておくよりは、低学年のうちにしっかりとくり返し注意して身につけた方がよいです。

 

鉛筆の正しいもち方をサポートしてくれる三角鉛筆を使ってみる

うちの子が鉛筆のもち方を改善しようと試みたのは、小4のときです。

小4にもなると、注意ばかりしても逆効果で反発されてしまうので直接的ではない方法を考えてみたのが、今さらなんですが「もちかた鉛筆」です。

もう、ここからやり直しです。

本来なら、小学校入学時に「もちかた鉛筆」を与えてあげるべきだったのかもと、申し訳なく感じています。

何度も教えても、親指が前に出てしまう変な持ち方がクセになってしまったので、これを何とか正しい持ち方へと導いてくれたのが「もちかた鉛筆」でした。

正しい鉛筆の持ち方は、親指、人差し指、中指の3本で鉛筆をしっかりとにぎるようにします。

通常の鉛筆は、丸型や六角形の断面ですと、なれていない子の場合にはそのフォームを自分で正確にすることが難しいのです。

もちかた鉛筆」の場合は三角形の断面をしています。

そのおかげで、3つの指が鉛筆の3つの側面にちょうどフィットしてくれるので、意識せずに正確なフォームで持つことができるのです。

その上、鉛筆には波線が一定の間隔でついているのでその線に合わせて親指と人差し指を当てれば、親指が前にいきすぎることもありません。

気がつけば、元に戻ってしまうことが多いので、当分は「もちかた鉛筆」のお世話になっていくつもりです。

 

まとめ

「正しい姿勢で体の使い方に注意しながら鉛筆を使っていく」ということは、大人からすれば理由がわかれば簡単なことのように思えます。

しかし、子どもは違います。子どもがわかるためには、子どもにもわかる言葉で、もっと細かく説明してあげることが大切なんですね。

「そうやって書くのか!」という理由はわかったとしても、できない、書けないことはよくあるんですよね。すぐには体がいうことを聞いてくれないことも多いのです。

今まで使っていなかった筋肉を今までとは違う使い方を理解し、体に覚えてもらわなくてはならないので、くり返しの訓練が必要になります。

姿勢や鉛筆のもち方の図を低学年の子どもにもわかりやすいように、作ってみましたので、よかったらお役立てくださいね。

 

小さいうちは、日常の生活のことでも親がくり返し注意したり教えていかなければならないことが山ほどありますよね。お母さんってすごく頑張っているんですよね。もちろん、子どももです。

その大変な作業を先送りしてしまうと、結局は親も子どもも自分たちがもっと大変なことになってしまうことがあるんですね。実際に、私が今感じていることです。

小学生できれいな字を書くためには、反抗期になる前の低学年のうちに、くり返しの声がけをしながら、正しい姿勢で鉛筆の使い方をマスターできるようにすることをおすすめします。

やさしい言葉で、声がけしなくちゃね

このあとは

  • 「ひらがな」「カタカナ」「数字」「漢字」で書く線の書き方
  • 「入り」「止め」「曲げ」「はらい」の書き方
  • お手本通りに書くためのバランスを見るコツ

へと続いて学んでいきます。

順番に基本をしっかりと覚えた方が上達への近道になりますよ。

では、また。

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