忙しいママでも子どもと過ごす時間も大事にしたいですよね。
「今日は、家から出たくないなぁ」
こんな日は、のんびり家で子どもとできる楽しみを見つけてみませんか?
おすすめなのが「裁縫」です。
裁縫は、日ごろの余計なことも忘れてもくもくと没頭できるのもおすすめな理由です。
また、子どもといっしょにやることで家庭科の自主学習にもなりますよね。
小学5年生になると、小学校で裁縫セットの購入します。
5年生で一番初めに、家庭科で裁縫をするのが「手縫いでフエルトのポーチ」
次に「ミシンでエプロン」です。
6年生では「ミシンでキルティングで手さげバッグまたは巾着リュック」を作ります。
裁縫は、針を使用しますので学校で針の取り扱いについて学んでからの方が安心ですよね。
そのため、小学5年生ぐらいから親子で裁縫を楽しむのがおすすめです。
次に作るなら学校の授業で習ったことも活かしつつ作れるものがいいですよね。
「次に作るならこんなものがいいかな?」と、急にレベルアップしないで初心者でも無理なく裁縫が楽しめるために
・初心者でも使いやすい生地
・その本に合いそうなおすすめの生地
を選んでみました。
今回は「子どもとミシンを楽しめる布で簡単に作れるおすすめ本」と「初心者でも使いやすいおすすめ生地」をお伝えしますね。
ちなみに現在ミシンをお持ちでなく「ミシンが欲しいな。どんなのがいいのかな?」という方は「小学生や初心者でも使いやすい!ミシンの選び方のポイントとは」の記事に購入のこと詳しく書いていありますよ。
ものづくりは「簡単」「楽しい」「学べる」
「何かを作ってみたい!」
そう思うときありますよね。
「気に入ったものがあったら欲しいな」というとき、なかなか市販で欲しいものが見つけられない経験はありませんか?
そんなときには「自分で作ってみたいな」と思いますよね。
ものを作ることは、自分の手を動かしてやり方を見つけたり覚えたりしながら形にしていきます。自分で本を参考にして説明をよく読んで理解しながら、組み立てていく。
頭も体も使う学びなんですよね。
子どもも学校の家庭科の授業で裁縫を経験してからは、自分で作れる可能性にワクワクを感じているようです。
簡単に作れて、形にできるから楽しい。
しかし、実際にはすぐに何でも作れるわけではなく、やり方次第では飽きてしまったり、諦めてつまらなくなってしまうことも。
初めが肝心!せっかく始めようと思った裁縫を好きになるためのは、少しずつステップアップしていくのがよいですよ。
簡単なものでも、自分で作ったものはとても愛着がわきますよね。
コツを押えて【STEP1】の「ソーイングブック」「生地」を用意しよう!
子どもとミシンを楽しもう【STEP1】として初心者の方向けに「ソーイングブック」と「生地」を選ぶコツを見ていきましょう。
作り方の本や生地はたくさんありますので、選ぶのにもコツがいります。
子どもや初心者の方が「ソーイングブック」を選ぶコツとは?
たくさんのすてきなソーイングブックが書店に並んでいるのですが、選ぶのに迷ってしまいますよね。
ソーイングブックは見るだけではなく、それを実際に作っていくものですから「どういうものならば、作りやすいのか?」は大事なポイントですよね。
子どもや初心者の方が「ソーイングブック」を選ぶコツは
・型紙があっても形がシンプルなもの
・小さめのもの
型紙が必要ないもの
できるだけ手間なく簡単に作ってみたいのならば「直裁ち」(じかだち)というやり方があります。
直裁ちとは、直接 生地に指示通りに簡単な線を引くだけで裁断し作っていくもの。
直裁ちで作れるものは限られてはきますが、私もめんどくさがりなので初めの頃はよく直裁ちしていました。
型紙を使用する場合は、生地上で型紙をずらさないようにまち針をしたり、裁断するので以外と慣れるまでは面倒に感じるんですよね。
型紙について
ソーイングブックには実寸大の型紙が付属されていることが多いです。
型紙のみを個別で売っているものもあります。
型紙は実寸大のものがついている場合には、ハトロン紙と言ってトレーシングペーパーより少し厚みのある透ける紙に実寸大の型紙の原型を写し取って、自分で作るんですね。
最近は型紙がついたソーイングブックも増え、さまざまなデザインの型紙が手に入れやすくなりました。
型紙を使ったやり方をする方が、曲線や切替なども利用してシルエットやデザインもバリエーションが多くなります。
また、ある程度、型紙のことがわかってっくると自分で一から作図(型紙のもとになるもの)をしたり自分の好みにデザインを変えることも可能です。
何もないところから自分のイメージを形にしていく場合には「立体裁断」という方法を使うときもあります。
「生地を裁断する」までは下記の4つの方法のどれかを使います。
2.型紙を使わずに生地に直接、線を引いて作る「直裁ち」という方法
3.原型をもとに自分で寸法を測りながら製図をして型紙を作る方法
4.トルソー(マネキンのようなもの)に生地を直接充てて立体的に型を起こしていく「立体裁断」という方法
まずは
①「直裁ちで作る楽しみを経験して」
②「実寸大の型紙を写して作るもの」
という順に進んでいくのがおすすめですよ。
一番最初にものづくりをするときには「見本」を写しとるように、まったく同じように作ってみるのが基本ですよね。
着実に理解していくためには遠回りのようでも「お手本通り」にやっていくのが上達します。
型紙があっても形がシンプルなもの
できあがったものが写真で写っているとどれも簡単そうに見えてしまうのですが、実際には細かい作業やテクニックが必要なものもけっこうあります。
初心者用と書いてある本でも「あれ、初心者用って書いてあるのに」と腑に落ちないときも出てくるんですよね。
たとえ初心者用と書いてある本でも、初めに作っていくものは「形がシンプルなもの」と覚えておきましょう。
小さめのもの
生地は「かわいいな」と気に入ったものほど「1m単価が高い!」なんてことがよくあるんですね。
せっかく自分で作るなら気に入ったものを作りたいじゃないですか。
初めは失敗は当たり前。多少の失敗があっても「小さめのもの」であれば、ごまかしも効きます。
あえて気に入らない安い生地を買って練習するなんてしないで、ぜひ気に入った生地で丁寧につくる習慣をつけていきましょう。
時間もムダにならないですし使わないものを作っても廃棄するようではもったいないですよね。
そして何より「子どもが好きな生地を選ぶのはとっても楽しそうなんですよ」自分で好きな生地を選ばせると、どんなに大変でも最後までやり遂げます。
この経験は貴重ですよね。
小さめのものは、作ったあともかさばらないのでものが増えても収納にも困りませんしね。
子どもや初心者の方が「生地」を選ぶコツとは?
1.機能性や実用性も高い素材を選ぶ
・綿・ポリエステル
2.色、柄、種類も豊富なタイプの生地の種類を選ぶ
・綿ブロード【普通地】
・綿・ポリエステル【普通地】
3.厚すぎず透け感がない縫いやすい厚みの生地を選ぶ
・中厚地
以上のような感じです。
「なぜ、上記のようなものがよいのか?」はこの後に、詳しく書いていきますね。
段階を踏んでチャレンジしていくことが、もっとも楽しく上達するコツなんですよね。
子どもと初心者の方におすすめなのはどんなものを選べばよいのか「ソーイングブック」と「生地」を細かく見ていきましょう。
「日常で使えるもの」がつくりたい方へおすすめ本2冊
手作りしたものって、実際に使わないことありませんか?
何となく、おしゃれじゃない気がして。
せっかく作っても日ごろ使わないのでは、もったいないですよね。
どうせ作るなら「ベビーローテーションで使いたい!」
そう思う方は、日常で活躍してくれそうなシンプルなバッグや小物がおすすめです。
・型紙があったとしても「シンプルな形」「小さめ」
・かわいいくて実用的
をポイントに初心者や子どもにも簡単に作って楽しめる「バッグと小物の本」を2冊選んでみました。
日常で活躍するシンプルバッグと小物(ほぼ型紙不要)
「せっかく作っても、なかなか使う機会がない」のはさびしいですよね。
だからこそ、毎日使っているものから作ってみるのはどうでしょう。
手作りする楽しさはもちろん、日常生活で自分好みの色や形のものを増やしていくと自分だけのオリジナルの雰囲気ができあがります。家の中がとても心地よくなるんですよね。
それに手作りは温かさもありますからね。子どもにもきっと伝わっていると思いますよ。
まいにち つかうもの
ミシンor手縫い | ミシン使用(一部編み物もあり) |
型紙 | 直裁ちOK・一部実寸大型紙つき |
アイテムによっては必要なもの | かぎ針(7.5号、9号)・刺しゅう糸・麻ひも・キルト芯・ハトメ・ボタン |
たくさんの生地や材料を使うとなると、材料代もかかりますし準備も大変です。
その点、ソーイングブック「まいにちつかうもの (単行本)」は、生地が1m以内で作れてしまうものばかりがほとんど。
レッスンバッグ、ショルダーバッグ、丸くコロンとした形がかわいいトートバッグ、エプロン、小物入れ、ウールやボアを使ったバッグもぜひ作ってみたいですね。
センスのいいシンプルでおしゃれなバッグや小物が作れます。
本の作品は「CHECK&STRIPE」の布を使用しているものもあるようですね。
日本製のオリジナル生地の「HINODEYA」では、色、柄、素材感が「これ欲しい!」のニーズに応えてくれているものが多く揃えてあります。
- 珍しいマルチチェックの綿麻キャンバス生地
- 水をはじく強撥水11号帆布
- (デニムの雰囲気を思わせつつも柔らかいダブルガーゼ)
どれを使って作ってもかわいいのはまちがいなしですね。
兵庫県にある国内生産工場の直営店「生地のマルイシ」の日本製の生地もステキ!ストライプとギンガムチェックは柄の大きさも4段階に細かくなっていて好きなタイプが選べますよ。
生地店「nuno1000.net」のブロード生地のピンドット柄はカラーバリエーションが使える色が揃ってる。小さい水玉が何にでも合わせやすい!
型紙がいらないバッグや小物(型紙なしでOK)
「型紙を用意する手間がいらない」のはすごくラクです。
四角い生地に、直接チャコペンで印をつけて裁断すればOK。
あとは指示どおりにミシンで縫うだけです。簡単ですよね。
作れるバッグや小物もシンプルながらもツボを押さえたデザイン揃い。どれも作ってみたいものばかりです。
直線だけで作れる!型紙いらずの直裁ちこもの
ミシンor手縫い | ミシン使用 |
型紙 | 直裁ちOK・一部実寸大型紙つき |
アイテムによっては必要なもの | 接着芯・ファスナー・ブレード・レース・スナップ・ヘアゴム・ゴムテープ・エイトカン・綿テープ・マジックテープ・本革持ち手・Dカンハトメ・ボタン |
おすすめの生地について
生地店に行ってみるとわかりますが、生地の種類はすごくたくさんあるんですよね。
初心者の方だと、何を選べばよいのか見当がつかないと思います。
生地を選ぶときのポイントは
2.扱いやすさ
3.お手頃だけど上質感
以上の3点です。
たくさんの似たような種類の生地から「なぜその生地を選んだのか?」は
・生地の厚み
・色合い
・普段使いで使えるかどうか
・手持ちの服やインテリアとコーディネートできそうかどうか(何にでも合いそう)
・納得の価格
以上の理由からなんですね。
おすすめの素材とは
生地はさまざまな素材からできています。
素材にはそれぞれにメリット、デメリットなど特徴があります。
日常の生活でも洋服などの洗濯やお手入れのときに、素材表示をご覧になったことありますよね。
着心地や洗濯、手入れのしやすさ、使いやすさも素材によって大きく変わってきます。
もちろん作るときに、印つけや裁断、ミシンでの縫製、アイロンがけといった作業をするときにも作りやすさは変わります。
子どもといっしょに素材の知識を深めておけば、子どもも日常での衣類の扱い方もわかるようになります。
将来、子どもにとってもとても役にたつと思いますよ。
生地選びの際にはお子さんといっしょに生地の知識の話しもしてみてはいかがでしょうか。
おすすめする素材は
・綿・ポリエステル
以上の2つの素材です。
おすすめする素材のポイントは
2.洗濯できる
3.着心地、使い心地の良さ
以上の3つです。
おすすめ素材①「綿」
綿の生地は、たくさんの種類があります。
織り方や編み方によって生地の種類はいくつもにわかれ、生地の呼び名も変わってきます。
「1.作りやすさ」は、生地の種類にもよりますのでこの先に書いてある「初心者でも使いやすい生地の種類」を参照してくださいね。
「2.洗濯できる」「3.着心地、使い心地の良さ」は、綿のいいところです。
やはり私は綿が一番使いやすいと思っています。
綿は着心地の良さが抜群!
綿素材は、自然素材である綿花から作られています。
柔らかく通気性もよいので着心地の良さは抜群なんですよね。
素材の種類 | メリット | デメリット |
綿 | ・吸水性、吸湿性が高い ・通気性がよい ・肌触りがよい ・冬は暖かく ・夏は涼しい ・丈夫で強度が強い ・熱に強い(水に擦れた状態での高温は縮むので注意) ・静電気が起こりにくい ・洗濯機OK |
・縮みやすい ・シワになりやすい ・若干、乾きにくい ・色落ち、変色することもある |
綿が冬は暖かいのはなぜ?
【理由】 熱伝導率が低いため
綿が冬に暖かく感じる理由は、綿は熱伝導率が低いためです。
綿の場合は繊維が空洞になっていて、その空洞があることで体温で温まった空気は外に放出されにくくなるんです。
生地の内側と外側の温度差を空気層があることによって熱を通しにくくしているんですよね。
熱伝導率とは?
熱伝導率とは簡単に言えば熱が伝わる度合のことです。
たとえば、窓の外側である庭と窓の内側である部屋の中では気温は違いますよね。
その場合に、2重窓と1枚だけの窓では室内の温度がガラスを通して伝わる温度が違うんですね。なぜなら、2重窓の場合は2枚のガラスの間に空気の層があるからです。
熱伝導率が低いということは、このように「外の熱を内側に」または「内側の熱を外側に」どちらの熱も伝えにくいという意味なんです。
温度を遮断したいときには、内側と外側に空気層をなるべく多くとってあげるといいんですよね。
綿が夏は涼しいのはなぜ?
【理由1】熱伝導率が低い
綿の繊維によって熱伝導率は低い(内側と外側の熱は伝わりにくい)ので、当然、夏の暑い空気も遮断してくれます。
【理由2】通気性がよい
綿は通気性がよい特徴があります。
【理由3】吸水性・吸湿性が高い
しかし夏場や暖房の効き過ぎた場合のように外気温が高ければ、衣服の内側は体温も高くなり汗をかくようになりますよね。その湿気はどうなるのか?
① 綿の繊維は吸湿性と発散性が高い特徴も持っています。
② 外気温が高いときには服の内部で汗ばんだ湿気を綿が吸い込みます。(吸水性・吸湿性)
【理由4】発散性が高い
③ 衣類の内側の汗や湿気を吸った綿は、発散性が高い特徴により外に出そうとします。(発散性)
【理由5】発散性が機能するときに気化熱の作用で綿の温度は下がる
④ 液体だった汗は、発散性で蒸発しようとするので気化熱によってを綿の熱を奪うため周辺の温度が下がるんですね。(気化熱)
⑤ 結果、体は涼しく感じるわけです。
気化熱とは?
気化熱とは、液体だったものが気体になるときに周囲から吸収する熱のことです。
液体が蒸発するためには、熱が必要になるんですね。
液体の周辺から熱を奪って気体になるため、蒸発する液体の周辺の温度は下がることになります。
丈夫さ
綿は丈夫で強度があります。
綿素材のロープや、布テント、運動マットなどもあるくらいですものね。
使える用途はたくさんあります。
お手入のしやすさ
綿は丈夫さもあり、洗濯機で洗濯ネットに入れて毎日じゃぶじゃぶ洗っても気になりません。(作るものによっては、手洗いした方がよい場合もあります)
綿は熱に強いため、アイロンがけもOK。(高温で燃えないわけではないので注意してください)
そのため洋服からバッグや小物、アクセサーなどどんな布製品にも幅広く使用できます。
生地の種類が豊富
色や柄、生地の種類も豊富にあるので作りたい雰囲気の合わせて作れます。
生地の厚みも薄手ものから厚手のものまで幅広くあります。
オールシーズン使用できる
季節を限定することなく、一年中使えるところもムダがなくうれしいですよね。
おすすめ素材②「綿・ポリエステル」
次におすすめなのが「綿・ポリエステル」です。
綿とポリエステルは、違った性質を持っています。
「綿」「ポリエステル」それぞれのメリットとデメリットがあるため、お互いの性質をうまく組み合わせた素材が「綿・ポリエステル」の混紡なんですね。
素材の種類 | メリット | デメリット |
綿 | 通気性がよい、柔らかい | シワになりやすい、乾きにくい |
ポリエステル | 速乾性がよい、シワになりにくい | 静電気が起きやすい、毛玉になりやすい、チクチクすることも |
よく使われているアイテムと言えば
・Yシャツ
・ポロシャツ
・Tシャツ
・下着
・シャツ・ブラウス
・スカート
・パンツ
・春秋ジャケット
・スプリングコート
以上のように幅広いアイテムで使われていますよね。
サラッとした肌触り
肌触りはサラッとしていてます。
シワになりにくい
ポリエステルの性質が入っているおかげでシワになりにくいんですね。
速乾性がある
汗をかいたときや、洗濯のときに乾きやすいのはうれしいですよね。
ポリエステルの混率が多いとポリエステルのデメリットが目立つ場合も
・摩擦で静電気が起きやすい
・摩擦で毛玉ができやすい
直接肌に触れるアイテム(下着やTシャツ、トップス)の場合はポリエステルの混率は30%以下のものか、もしくは綿100%の方が着心地はよいでしょう。
見た感じは綿とほとんど変わりません。
サラッとした着心地が好きならば、綿・ポリエステルもいいですよね。
【参考】ポリエステルの特徴とは
綿・ポリエステルの特徴をより詳しくイメージするには、ポリエステルの特徴も知っておくとわかりやすいですよ。
ポリエステルは、石油から作られた化学繊維です。
ポリエステルの特徴は
素材の種類 | メリット | デメリット |
ポリエステル | ・耐久性がある ・伸縮に強い ・摩擦に強い ・軽量である ・シワになりにくい ・カビや湿気に強い ・速乾性がある ・洗濯機OK |
・静電気が起きやすい ・毛玉ができやすい ・熱に弱い ・燃えやすいため火気に注意が必要 ・通気性がなく汗がこもる ・敏感肌の人はチクチク感を感じる場合もある |
以上のようになっています。
比較的、生地の価格はお手頃のものが多いんですよね。
既製品では、伸縮性、耐久性の高さや軽量なためフリースやアウトドア用の服としてもよく使われています。
ポリエステルのメリットを活かすために他の素材との混紡されることが多くあります。
ポリエステルと混紡することによるメリットは
・型崩れしにくい
・軽量になる
・速乾性が高くなる
・シワになりにくい
以上ですね。
一方で、ポリエステルの混率が多くなりすぎるとデメリットとして
・毛玉ができやすい
が目立つようになってしまいます。
そのため、混率の割合はポリエステル30%以内のものがおすすめです。
初心者でも「使いやすい生地3種類」と「厚み」
同じ素材の生地でも、生地の織り方やつくりによって呼び名がたくさんあります。
また、厚みもさまざまなんですよね。
初心者におすすめする素材
・綿・ポリエステル
以上の2つの素材の種類の中から「縫いやすく実用的な生地の3種類」と「厚み」を説明していきますね。
・綿ブロード 【普通地】
・綿・ポリエステル 【普通地】
こちらの3つになります。
帆布11号・綿キャンバス(コットンキャンバス)【中厚地】
帆布は、太い糸で密に織られた平織物の布です。
「綿素材の帆布の11号」は程よい柔らかさが残っていて家庭用ミシンでも縫いやすいためおすすめです。
バッグなどでよく使われるのは6号、8号、11号あたりです。
帆布6号、8号は、市販品でよくある厚手のがっちりしたトートバッグやボストンバッグ、ショルダーバッグなどで使われていますね。
帆布11号は、それよりも薄くなります。
それでも帆布は丈夫でハリ感があるので縫って形にしたときにしっかりと形を保ってくれるからバッグや小物にもピッタリなんですよね。
帆布11号は柔らかさのある中厚地なので、衣類としてアウター、ボトムスなどにも使えます。
作りやすいアイテム | 具体的な適したアイテム・デザイン |
バッグ | 固すぎないのでデザインに自由度が広がる |
帽子 | 接着芯を貼ると少し張りがあるしっかりめのデザインの帽子が作れる |
アウター | ジャケット、コートなど |
ボトムス | パンツ、タイトスカート、Aラインスカート、キュロットなど |
以上のようなアイテムに向いています。
衣料品の素材として使われる帆布は「綿」か「麻」のものが主流です。
衣料品以外にも布製のテントや体育で使う道具のマットなどにも帆布は使われています。
帆布の厚みは数字が小さいほど厚くなり重量もあります。
厚みが厚くなるほど丈夫で固い質感になります。そのため縫うのが難しくなるんですね。
そのため、日常で実用的でちょうどよいのが11号帆布なんですね。
綿ブロード 【普通地】
綿素材でも「ブロード」という種類の布は、Yシャツなどにも使われるタイプの平織物の布です。
綿ブロードは、シャツ・ブラウスとしては年間を通して活用できる厚みの布なので、とても使い勝手が良いんですよね。
何より色、柄が豊富にあるのでエプロンやポーチや小物を作るのにも生地選びだけでも楽しめますし、生地の価格もお手頃なものも多くあるのがうれしいですよね。
作りやすいアイテム | 具体的な適したアイテム・デザイン |
小物 | ポーチ、ヘアアクセサリーなど |
トップス | シャツ、ブラウス、チュニック |
ワンピース | シャツワンピース、春夏向けワンピース |
ボトムス | ギャザースカート、フレアースカート (*ペチコートを着用がおすすめ) |
生活インテリア用品 | ランチクロス・コースター・クッションカバー・枕カバー、シーツ、カーテン |
高密度綿・エジプト綿(上質素材として衣服や高級シーツなどに使用される)
綿100%のものですと、着用しているうちに若干シワが気になる場合もあります。
もしこの先に洋服を作りたいと思ったのならば、同じ綿100%の高級綿糸(コーマ糸・エジプト綿など)を使用した高密度織りの生地もおすすめです。生地の厚みもほぼ同じ感じなので縫いやすさや着心地はブロードに近いです。
高級綿糸を使用して密度を詰めて織っている分、ブロードよりは若干ハリ感と厚みがある感じはあります。その分、シワにはなりにくくエレガントな雰囲気になります。
生地の価格は「綿ブロード」より、やや高めです。
生地の名称は
・タイプライター
・エジプト綿
綿・ポリエステル 【普通地】
綿・ポリエステル 普通地は、生地の風合いや厚みは「綿ブロード 普通地」とほぼ同じです。ただ、素材が違うので生地の性質が異なります。
衣服ではなく小物などを作る場合にはどちらを選んでも変わりありません。
綿・ポリエステルの素材も多く出回っているので、好きな色や柄があるのなら「綿・ポリエステル」の生地もいいですね。
綿・ポリエステルでも厚みは薄いものから厚みのあるものまでありますが、「綿ブロード」と同じタイプの透け感のない程度の普通の厚みのものを選ぶとよいでしょう。
作りやすいアイテム | 具体的な適したアイテム・デザイン |
小物 | ポーチ、ヘアアクセサリーなど |
トップス | シャツ、ブラウス、チュニック |
ワンピース | シャツワンピース、春夏向けワンピース |
ボトムス | ギャザースカート、フレアースカート (*ペチコートを着用がおすすめ) |
生活インテリア用品 | ランチクロス・コースター・クッションカバー・枕カバー、シーツ、カーテン |
今後、洋服を作る場合には、着心地の好みなど素材の特徴もよく考えて「綿100%」「綿・ポリエステルの混紡」のどちらにするか選んでみてくださいね。
まとめ
初心者向けと書いていある本でも、実際には型紙を写し取るのが難しいとか、ファスナーつけやちょっとした部分縫いが難しいことでつまづきやすいんですね。
「子どもや初心者の方がソーイングブックを選ぶポイント」は
- 型紙がなくても作れる
- あったとしても「シンプルな形」「小さめ」
- かわいいくて実用的
以上の3つになります。
今回お伝えした本は、作ったものもシンプルで使いやすいですし、かわいくて実際に使っていきたくなるようなものばかりです。
裁縫の入門編としても、ちょうどよいと思います。
いざ「布を使った簡単なものを作ってみよう!」と本を購入しても、今度はどんな生地を選んだらよいのかわかないことってよくありますよね。
「初心者の方が使いやすい生地を選ぶポイント」は
- 普通地の厚みのもの
- 「綿100%」または「綿・ポリエステル」の平織物
以上の条件の生地です。
他にも縫いやすいものもあるのですが、まずは混乱しないために2~3個上記の生地で作ってみることをおすすめします。
2~3個作ったら、ちょっと風合いの面白い生地や既製品のような生地もチャレンジしてみるとよいと思います。
「次の段階で選ぶ生地」はできるだけ
- 伸びにくい生地(ニット、カットソー、ポリウレタンは避ける)
- 滑らない生地(キュプラ、オーガンジー、ベルベッド、シルク、別珍、サテン、ジョーゼット、ファー、ジャギー、シフォン、ナイロン、ビニールコーティングなどは避ける)
- 普通地の厚みにする
以上のことに意識して選んでみてくださいね。
ベテランの人でも縫うのが難しい生地もありますので、また、段階を踏んでご紹介していきますね。
生地の素材の特徴を親子で知っていれば、衣類や小物の洗濯やお手入にも役立ちます。
少しずつ、さまざまな生地の種類を順を追ってご紹介していきますので、まずは子どもや初心者でも縫いやすい生地から始めてみましょう。
お子さんといっしょにおうち時間をのんびり楽しく過ごせるといいですね。
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