子どもが学校でやったテストが返ってきたときや、宿題で授業のノートを家で開いてみたときに、発覚するのが「字が汚い!!」問題です。
そもそもの勉強の内容がどうのこうのというよりも、子どもの書いた字が読めないこともありませんか?
この件があるまではノートが多少、汚くても「自分が読めればいいんじゃないかな」と私も気楽に考えてしまっていたので、とくに対策をしてきませんでした。
ところが、それだけでは済まない問題が次々に発覚してきます。
- 字が汚いことで生じる問題はどんなことなのか?
- なぜ、字をきれいに書かなければならないの?
この理由を子どもが知ることで「字はきれいに書いた方がいい」と思い始めることが第一歩となります。
これから「子どもの汚い字を何とかきれいになってもらいたい」と思っている方は、この理由をしっかりと伝えてあげてくださいね。
そうすれば、自主的に「文字をきれいに書く」練習がしやすくなりますよ。
字が汚いことで起こる問題
字が汚いということは、間違ったことを書いていなくても認めてもらえない場合が発生し、時間や労力がムダになってしまうことになります。
低学年のうちは 先生も親も「仕方がない」という見方で「気をつけて書きましょう」という注意で済む場合が多いのですが、中学年以降や先生によって、ノートチェックで注意を受けたり宿題でやり直しなんてこともあるんですよね。
ノートチェックは赤ペンで注意される
うちの子が4年生のときだったのですが、ノートチェックをする先生の場合は、何日かおきに先生が全員のノートを集めてチェックをします。汚いと先生にきれいに書くように赤ペンで注意書きされます。
ノートチェックは、字のきれいさだけではありません。
黒板に書かれたことを、バランスよく、見栄えよく、ノートに見やすく書けているかどうかをチェックしていました。
うちの子のノートに関しては、保護者面談のときにも注意されたことがあったんですね。
「授業の時間中にノートを書き写すのが遅いため時間内に書き終わらないことがあります。時間内に終わるように訓練してください」と先生に言われました。
家に帰って子どもに確認したところ、子どもが言うには「きれいに書こうとすれば時間内に終わらないし、時間内に終わらそうとすれば字が雑で汚くなる」というわけです。
「たしかに・・・」と私。
しかし、他の子はできている子もいるのでそんな言い訳を言っていても始まりません。
今まで先送りにしてきた「字をきれいに書くこと」を目指すこととなりました。
先生に言われたことを手掛かりに、うちの子に合った方法を探すことにしました。
宿題はやり直し
宿題は やり直しは毎日出されるものに加え、やり直しの分もあるので2倍の量を1日でやらなければなりません。
丁寧に書くことができれば、2倍の宿題をやることなどないのです。
字がきれいに書けていれば、問題はひとまず解決します。
テストで合っているはずの答えが×に!合格できなければ再テストを受けることも
テストで答えがあっていても、字が汚いために漢字が少しでも違っていたり読めなければ×になってしまいます。テストは合格点以上でなければ、休み時間に何回も再テストを受ける場合があります。
字がきれいに書けていれば、そのようなミスは起きることはありません。
作文や日記を提出したときに読めない!やる気が出ない
小学1年生から国語の授業や宿題で少しずつ「日記」「作文」をやっていきます。
「日記」や「作文」って4年生になっても「わからない!」「できない」と言って、やりたがりませんでした。
とくに宿題は、ササっと済ませて「宿題、終わったよ」と言ってきます。
見てみると「今日は○○をしてたのしかったです。」ぐらいのことしか書かれていません。
しかも、文字の大きさはバラバラで大きさが小さかったり大きかったりして、字が汚い。
これでは「書いていても楽しくはないだろうな」と思います。
- 文章の書き方
- 思いを言葉にする
これらがわからないことが、やる気がない理由です。
他にもう一つの要因があると思っています。
「文字が汚いこと」です。
文字を書いた紙を見たときに、きれいな字であれば、紙全体が美しい作品として目に写りますよね。
それがバランスが悪く書いた文章も少ないとなれば、見た目の印象で作品として美しくないわけです。
理屈ではなく感覚として、正直、本人も「このままじゃ、いけない」と自覚しているのだと思います。
短く、ありきたりな文章であったとしても「まずは、字をきれいに書いて提出しよう」ということから始めていくのがいいですよ。
字をきれいに丁寧に書いたその紙は、文字が少なかったとしても、見た目の印象は素敵な作品に仕上がります。
そう考えると文字をきれいに書けることは、なんだか絵をきれいに描くのと似ていますよね。
鉛筆で書くのであれば、正しい鉛筆の使い方を知ることで、自由に鉛筆を操ることができるようになります。
丁寧に書けた「日記」や「作文」は、今のその子にできる表現方法を、最大限に使って書いた大切な作品であることが大事なんです。
この場合の表現方法とは
- きれいな字
- 感情表現を言葉にすること
- 読みやすい文章
- ワクワクする文章
- 日記であれば、そこに描かれた絵
など、その紙の中で与える印象すべてのことを言います。
この中で親が教えることができるのは「きれいな字を書く方法」や「文章のルール」などでしょう。
その他の表現方法は、これから少しずつ自分のものにしていくためには、たくさんの本や文章を読んで、気に入った表現方法を見つけて使ってみたり、お手本にしてみるとよいですよね。
その後は、たまにではありますが授業参観などに掲示されるものや先生に提出する作文などのときに気合いを入れて書くときがあります。
子どももきれいに書けたときには
「ねぇ、見てこれきれいに書けてるでしょ!」
って嬉しそうに言ってくるようになりましたよ。
ちょっとずつ、いろいろな角度から「なぜ、そうする必要があるのか、」を伝えられたらいいですね。
まとめ
このように字が汚いままだと、いろいろな問題が出てきてしまいます。
- 先生に注意される
- 宿題がやり直し
- テストで〇をもらえない
- 「日記」や「作文」のやる気がでない
などの問題です。
結局は頑張って勉強していても、思うように評価してもらえずに自分が損をしてしまうことになるんです。そのことを子どもに教えてあげると「なんか、割にあわないな」と気づくことができるんですね。
字をきれいに書くことができれば、こういった問題を心配する必要もありませんよね。
学校でまじめに勉強を頑張っているのに、このような問題が発生してしまうなんてもったいないですよね。
何だかわからないまま先生に注意されたり、親に言われたりすれば、ますます 子どものやる気が失われていってしまいます。
きれいな字で書いたものは、自分で見ていても気持ちのよいものです。
今まで、きれいな字で書くことができなかったということは、自分のきれいな字で書いたものを見た経験がないということですよね。
子どもに「きれいに書くって、気持ちいいよ」と口でいくら説明してもわかってはもらえません。
ですから「字が汚いと、こういうよくないことになる」という、あえてデメリットをしっかりと意識させることで、きれいに書く方法に興味を持たせる必要があるのですね。
うちの子に「きれいに書いてあるものをお手本に同じように書いてね」といって書かせてみたとき「同じように、書けない」といいます。
見ただけでは、きれいには書けないんですよね。
きれいに書くためには、いくつかの基本的なことができていないといけなかったんですね。
今、一番にやっていくことは、鉛筆の使い方をマスタ―すること。
子どもに字をきれいに書く方法を試しているうちに、普段 忘れがちなことだけど「これができていないから、字がきれいに書けなかった」ということかわかりました。
小学生でも しっかりと理解していけるように「きれいに字を書くために必要なこと」について、次回は お伝えしますね。

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